Macbook Airが届いて数日経ちましたのでレビューしたいと思う。
まず、最初に簡潔に感想をいうならば、
M1チップやばすぎ!価格破壊や!!
ということ。11月17日に発売されてから、さまざまなレビュワーがネットやYouTubeで大絶賛していたが、そこまですごいのを10万円で実現できるのかと半信半疑だったが、見事にいい意味で期待を裏切られた。
まず使って一番最初に驚く進化は画面を開いてからの画面の点灯とスリープ復帰が超高速なこと。Intel Macbookでは画面を完全に開き切ってから数秒待たなければ画面が点かず、ロックを解除した後もワンテンポ置いて、スリープ復帰してした。しかし、M1チップだと画面を完全に開き切る前に画面が点き、ロック解除も解除した途端に一瞬でスリープ復帰できるようになっていた。Intel Macを使ったことがない人からすると小さな変化かもしれないが、個人的には、とても嬉しい大きな変化だ。
そして2つ目に感じた進化は、バッテリー持ちが良すぎること。100%から90%にバッテリーが減るまでIntel Macbookが1時間ほどだったのに対して、M1 Macbookは2時間近くかかった。しかし、バッテリー容量は変わっていないよう。ということは、電力効率がとても良くなったのだろう。Macは100%から90%にバッテリーが減るまで長くかかる仕様なので単純に10倍計算はできないが、1日中バッテリーだけで動くようなバッテリーの持ちの良さだ。感覚的には、1.8倍持つ。さらに、動画系の作業は負荷がかかるのでIntel Macはバッテリーが非常に減りがちだったが、M1 Macは通常作業よりはもちろん減りやすいが、バッテリーの減る速度が圧倒的に少ないのは驚いた。
3つ目に感じたことは、ファンレスは神!だということ。動画、写真編集をしている際はファンが回るのが当たり前でしたが、M1 Macbook Airはファンレスなので無音なのだ。本当に、パソコンのファンの音というのは耳障りでうるさくて精神安定的にも悪かったが、無音になり本当に快適に使えるようになった。無音になるとこんなに、ストレスなく作業ができるのだと感じた。実際に使うまでは、ファンレスだと冷却性能が大幅に落ち、作業しているうちに性能が落ちるのではないかと懸念していた。しかし実際は、高負荷の作業をしてもM1チップはファンがまわってるIntelより熱くならない。これにもびっくりした。
最後の4つ目は
性能が2倍
であること。ある動画をM1 Macbook Airで再生し、それをスクリーンショットで画面録画しH.264形式にエンコードする作業をした。Intel Macbookの場合はスクリーンショットで画面録画していると、10分ぐらいでファンがフル回転し媒体も熱くなるが、M1 Macbook Airは熱くなるどころか、文書作成をしてる時と同じぐらい熱くならず、アチアチになるどころか冷たいまであるのだ。。これは素直に感動した。そして電力消費も少ないので、このような高負荷な作業をさせるとよりM1 Macのバッテリー持ちの良さが発揮された。
そして、HandbrakeというエンコードソフトでH.264形式にエンコードをしてみた。Macの画面録画機能のファイルの素材は2880p60pというかなり重い素材で、Intelでは動画の実時間の2倍かかったのですが、M1では動画の実時間と同じ時間で終わったのだ。これは性能差が2倍だということを証明した。半年前のMacbook Proより数万円も安いMacbook Airが性能が2倍になってしまっていいのかというぐらいM1チップは素晴らしい性能だ。
総評すると、びっくりするような体感ができるほど、バッテリー持ちが良く、画面を開いてスリープ復帰するまでが爆速で、高負荷な作業でもCPUが熱くならずファンを必要せず、性能がファン付きのProよりも2倍という化け物パソコンであった。これには本当にすごいなと驚いたと同時に買ってよかった。。それから、YouTubeなどを見たりしてても、Intel Macだとほんのり暖かくなるが、M1 Macだと電源がついてないぐらいに冷たい。MacはAppleブランドでコスパが悪いPCと有名で、良いところはデザインがおしゃれなだけと言われることもあった。しかし、この高性能CPU搭載Macを10万で販売したことにより、おしゃれで安い上に性能も高くなり、コスパで勝負していたWindowsにも対抗できるコスパである。このM1 Macbook Airは個人的にはオーバースペックなぐらい満足だ。本格的なクリエイター以外は大勢の人がこのパソコンで十分ではないだろうか。今までのMacbook Airは動画編集などをするには厳しかったが、M1チップでは動画編集もサクサクできるようになっていた。このApple Silicon Mac登場はパソコン業界の中でも大きな革新ではないか。
M1でのメモリについて言及したい。IntelMacだと文書作成やブラウジングレベルだとメモリ8GBでも問題なかったが、動画編集をしたり大量にアプリを使用すると動作がもたつくことがあった。なので、動画編集をするにはメモリ16GBは必須だった。しかし、M1 Macだと動画編集をしても、全く重くならないのだ。これはM1が元々Intelよりメモリを使わないのもあるが、CPUとメモリが一体化しているユニファイドメモリを採用しているのと、SSDが従来より2倍も早くなったおかげで、8GBでも十分だった。メモリを8GB使い切るとスワップ領域という、SSDの空き領域を使用しメモリの代わりをするのだが、SSDが高速になったおかげでメモリを使い切ってもスワップ領域が重くなることがなく、快適に作業できるのある。
この化け物CPUが出てきたおかげでパソコンの革命が起こったと言っても過言ではない。これからのパソコンはこのApple Silocon M1チップに倣って、Windows含め高性能なマシンも今までより安く手に入れられるようになるような気がする。このM1 Macはゲームチェンジャーといっていいだろう。しかし、まだ完璧なマシンではない。まだリリースして間もないプロセッサなのでこれは時間が解決するかもしれないが、対応していないアプリがまだ多くあるというのと、iOSアプリが完璧に動作しないということだ。これはApple製のアプリなら完璧に動くのだがサードパーティ製のアプリは動作しないアプリや、動作しても不具合があるアプリもある。しかし、自分の感覚的には9割のアプリは何の問題もない。
そしてIntel Macで動いていたWindowsを動作させるBootCampも、現在はParallelsがようやくM1チップ用のWindows仮想環境を動作させるベータ版をリリースしたレベルでこれにも改良が期待される。さらに、グラフィックの問題だが外部ディスプレイが複数接続することが不可能で、1台しか外部ディスプレイに接続できない。しかし、自分は外部ディスプレイは1台しか使わないので問題ない。以上のように、問題点もあるので、褒めちぎっているM1チップでも改良の余地はある。しかし、最初のAppleのPC用チップでここまでの完成度には驚いた。そして、今現在私が思う改良点は以下の通りだ。
最後に、Macを購入したらmacOSインストーラーを作成しておくとトラブルがあった際に役立つだろう。
2020.12.22