ブルーレイレコーダー換装

2012年に購入して8年以上毎日使い続けてきたSONYのブルーレイレコーダーBDZ-AT970Tがブルーレイディスクを認識しなくなった。おそらく、ブルーレイのレーザーが劣化して、読み込めなくなったのだろう。さらに、比較的劣化しても読み込めると言われるBD-ROMさえ認識しない。思い返すと、ここ最近BD-R DLディスクを何ヶ月も入れっぱなしにしていたため、それでレーザーが余計に劣化してしまったのかもしれない。ブルーレイディスクを読み取れないと、今まで録画していた大事な番組がブルーレイにダビングできず、HDDに取り残されてしまう。そうなるとHDD自体が故障した時に困るので、SONYに修理を出そうと連絡した。しかし、生産終了から8年程経っているため修理部品がないので修理受付ができないとのことだった。つまり、部品保有期限が経過し、メーカー修理受付が終了したということだ。であれば、自分で部品を調達して修理するしかない。さっそく準備に取り掛かる。

おそらく、ブルーレイドライブのレーザー劣化が原因でディスクを読み込めないため、同じAT970Tに対応するブルーレイドライブがないかヤフオクで検索したところ多くのAT970Tのブルーレイドライブがで出品されていた。そして、AT970T(SONY ATシリーズ)用のBDドライブはBRD-500Tという型番だということがわかった。後日、BRD-500Tの動作確認品を6000円程で落札した。ただ、中古品しか出回っていないので動作保証がついている販売者から購入した。

BDドライブ交換手順

ヤフオクで落札したBRD-500Tが届き、早速交換に取り掛かる。まずは外枠を外し、ブルーレイドライブを取り外そうとした。しかし、外枠は簡単に外せたが、ブルーレイドライブのディスクトレイについているベゼルををうまく外せず、ベゼルの爪が折れて画像のようにトレイがむき出しになり貧相な格好になってしまった。ただ、動作に影響はない。

これから筆者が行った換装手順を紹介する。ただ、この換装作業はメーカー推奨ではないので同じことをする場合は自己責任となる。さらに、交換をする前にトレイを開けベゼルを外したあと、安全のため必ず電源を切って電源ケーブルを抜き、少し時間を置いてから作業をするようにしてほしい。

①外枠を外す

まず、レコーダー本体の外枠に左右に1つずつ、後ろに3つネジがあるので、合計5つのネジを外す。その外枠を後ろに引き出すようにスライドさせると外枠が外れる。外すと画像のように本体内部にアクセスできる。左下にある大きな黒い物体がブルーレイドライブ(BRD-500T)だ。

②BRD-500T(ブルーレイドライブ)を外す

ドライブとメイン基盤が3本のフラットケーブルで接続されているので、それを引き抜いて外す。外せたら、ドライブが上から見て四隅にある４本のネジで固定されているので、そのネジを外す。それを外せば、ドライブが外せる。思ったより簡単だった。

③BRD-500T(ブルーレイドライブ)をつける

外した時のやり方と同じように反対の手順を踏む。ブルーレイドライブを元の位置に置き、ネジを締めてフラットケーブルを差し込めば装着完了だ。外枠も①の手順と反対の手順を踏めばよい。外枠を外した時と同じ位置に置き５本のネジを戻せば換装完了だ。

結果

BRD-500Tを交換した後、BD-RをAT970T(ブルーレイレコーダー)に挿入したところ、見事BD-Rディスクを認識し、ダビングもできるようになった。しっかり、HDDに録画されていた録画番組をブルーレイにダビングして救出することができた。もちろんそのBD-Rは他の機器でも再生ができた。やはり、ブルーレイドライブ自体が壊れていたことがわかった。6000円の費用をかけたので、動くようになって非常によかった。ヤフオクで落札したBRD-500Tを換装してから50枚以上BD-Rにダビングしているが、焼きミスは一度もなく、大変快調に動作している。もし、この方法を試して同じ症状であるのにも関わらず、改善されない場合はブルーレイドライブ以外に問題があるか、ケーブルがしっかり刺さっていない可能性がある。しかし、この機種は基盤故障はかなり少ないようだ。

ブルーレイが認識せず読み込めなくなった場合は、ブルーレイドライブが壊れている可能性が高いため、手間はかかるがこのような方法を試す価値はあるだろう。ただ最近の機種は、ブルーレイドライブが壊れても、SONY製のレコーダーであればWindows専用ソフト(PC TV Plus)を使ってダビングしたり、LAN接続で別機種のHDDにお引っ越しダビングができる。それにより、ブルーレイディスクにレコーダーでダビングをしなくても、データを救出できるようになったので、修理する必要がない場合もある。