前回の記事で紹介したAnker PowerExpand 6-in-1 USB C PD イーサネット ハブの続き。今回はレビュー編。USB-C端子はPD充電用、データ端子用どちらとも問題なく、スペック通りの動作をしていてしばらく使ったが安定していた。電力を多く消費するディスクドライブやHDD(ハードディスク)も問題なく使用できた。データ転送速度はMaxで480MB/S出ていてほぼスペック通りだ。こちらのUSB-Cハブ経由で充電すると、前回の記事でも説明した通り、12Wがこのハブへの給電に使用される。そのため、30W充電器で充電しようとするとMacbook Air自体には18Wでの充電となってしまい、とても充電速度が遅くなってしまうので、45Wの充電器を使った方が良いだろう。おすすめの充電器については後日記事にしたい。
次はHDMI端子の検証。クラムシェルモードも試してみたいため、HDMIケーブルとUSB-C充電ケーブルを同時に繋いでいる。HDMI端子と充電端子が後ろ側に設置されているのは、ケーブルが邪魔にならなくていい。ちなみにクラムシェルモードとは、モニターに映像を外部出力している際、Macbookの画面を閉じても、出力しているモニターの映像は消えずに映し出すことができ、外付けのキーボードやマウスをBluetoothなどで接続することで、MacbookがデスクトップPCのように使える機能のこと。この機能を使うには、モニターに繋がっているのはもちろん、電源に接続しながら出ないと使えない。
PC用モニターを持っていないので自宅にある使っていない古いテレビに映し出してみた。問題なく綺麗に映し出された。Macのシステム情報から確認するとしっかりフルHD(1080p)の60Hzで出力されていました。遅延もなく、とても安定しています。音声もHDMIなのでモニターの方から音が出力することも確認できた。
モニターと接続すると、自動的に設定のディスプレイ項目が開き、外部モニターをミラーリングにするか、拡張ディスプレイとして使用するかの設定ができる。もちろんどちらともしっかり動作した。Macbook Airの画面を閉じてクラムシェルモードも試したが、モニター出力が途切れることなく動作した。これも問題なく使えそうで良かった。
自分はまず使わないので前の記事で紹介を忘れていたがハブの先端に有線LAN端子も搭載している。1Gbpsまで対応。1Gbps以上速度の出るインターネット回線はほぼないと思うのでこれで十分だ。4Kのストリーミング視聴でも100Mbpsあれば問題ない。
安いUSB-Cハブでありながら、かなり質感が高く作られていて、特にコード部分の作りは頑丈で驚いた。動作も安定していて、耐久性も高そうで安心した。スペック通りの動作で媒体もコンパクトなので扱いやすかった。傷がつかないように、布製のケースも付属しているという配慮もあった。次期型Macbook Proはもっと端子が増えるという噂もありますが、USB-C端子が2個しか搭載されていないMacbook Airにはかなり重宝する。
2021.03.24